頭突き退場のジダン、寂しい幕切れ
2006年7月10日 サッカー。惜しまれつつ花道を去るはずが、自らの軽率な行為で奈落の底に落ちてしまった。今大会限りでの引退を表明していたフランスのジネディーヌ・ジダン選手(34)は、相手選手への暴力行為で退場処分となった。フランスはPK戦で敗れ、ジダン選手の2度目のW杯制覇の夢はついえた。【小坂大】
◇ドメネク監督「彼は常にわれわれを支えてくれた」
延長後半5分、ジダン選手は自陣に戻りかけていた。だが、振り返るとイタリアのマルコ・マテラッツィ選手(32)に歩み寄り、次の瞬間、相手の胸に頭突きを食らわせた。倒れ込むマテラッツィ選手。イタリアのGKジャンルイジ・ブフォン選手(28)が反則を訴え、エリソンド主審に食い下がった。副審に確認した後、主審はレッドカードをジダン選手に示した。フランスの主将は、ぼうぜんとした表情のまま優勝トロフィーの脇を通って姿を消した。表彰式にも出なかった。
一度は代表を引退したが、ドイツ大会欧州予選での母国の窮状を見て、再びユニホームを着た。1次リーグ敗退だった02年日韓大会の無念を晴らすかのように本大会でも徐々に調子を上げた。
「試合に集中したい」と試合後の取材にも無言を通したジダン選手がコメントしたのは、優勝候補のブラジルを降した準々決勝の後。「優勝を目指すだけだ。こうなった以上、止まるつもりはない」。力強い言葉にチームは結束した。だが、まさかの退場劇。レーモン・ドメネク監督は「マテラッツィが何と言ったのかは分からない。悲しいことだが、イタリアの選手は大げさに振舞った。ジダンがかわいそうだ。彼は今大会、常にわれわれを支えてくれた」と大黒柱をかばった。
アルジェリア移民の子としてフランス南部のマルセイユに生まれ、その人生はサクセスストーリーとして語られてきた。柔らかなドリブルや正確無比なパス。不世出の天才と言われ、01年、イタリアのユベントスからスペインのレアル・マドリードへの移籍金は、いまだに世界最高額である約81億円(推定)。国際サッカー連盟の年間最優秀選手に3度輝き、98年W杯フランス大会、00年欧州選手権を制し、母国に黄金時代をもたらした。
華やかなキャリアとは対照的な、素朴で照れ屋な素顔を持つ。だが、かっとしやすい激情家の一面もあった。フランス大会1次リーグのサウジアラビア戦では相手選手を両足で踏みつけて2試合の出場停止処分。00年には欧州チャンピオンズリーグの試合で相手選手への頭突きで退場となり、5試合の出場停止処分を受けたこともあった。
試合後も無言を貫き、マテラッツィ選手との間にどんなやりとりがあったかは分からない。一時代を画した名選手の幕引きとしてはあまりにも寂しい光景だったが、波乱万丈のサッカー人生を凝縮したものでもあった。
(毎日新聞
仕事で見れず
録画放送で見ようと思ってたら
職場のスタッフが、
「PKでイタリアが勝ったね。」
「ジダンの頭突き見た?」
・・・
新聞もTVニュースもシカトしてたのに・・
そんなわけで
家に帰って見たけど集中できず傾眠。。
1−1からのPKで決まったのわ
わかりましたw
フランスはジダンがいなくなった時点で
今大会終了でした。
PKならフランスと思ってたんだけどね!
イタリアが勝つなんてww
それにしても
退場とわ・・・。
コメント